額平川〜幌尻岳

個人山行ku-ninn269

【日時】2019813日(木〜土)

【メンバー】

【天候】

【山域】日高

【地形図】

【時間記録】
<8/1>曇り/
  とよぬか山荘1030 = 第2ゲート1130 − 額平川1330 − 幌尻山荘1540(泊)
<8/2>晴れ
   幌尻山荘505 − 命の泉645 − 幌尻岳850 −(幌尻岳の肩)− 幌尻岳1120 − 命の泉1245 − 幌尻山荘1415(泊)
<8/3>晴れ
   幌尻山荘500 − 北電取水施設650 − 第2ゲート845 = とよぬか山荘1025


 前日に札幌入りし、朝、登山ゲートとなるとよぬか山荘に向かう。とよぬか山荘からシャトルバスに乗り換えて第2ゲートまで入り、まずは林道歩きだ。小雨模様の天気。2時間ほどで林道は終わり、額平川に沿って渡渉を繰り返しながら歩くことになる。沢水は冷たくは感じない。水量は少ないとのことだが、深い所では膝上まで潜っただろうか。15回ほど渡渉を繰り返し、幌尻山荘に着いた。管理人がいる小屋で素泊まりのみ。ビールだけが売っている。

 翌日は快晴の天気となった。樹林の中、ジグザグの急登を登っていく。途中命の泉≠ニ名付けられた水場があり、冷たい湧水がコンコンと流れている。水場から少し登ると森林限界を越え、視界が開けた。北カールの向こうに幌尻岳がドシリと鎮座している。そして山頂に続く尾根道はお花畑の稜線漫歩。見たことがない花々の百花繚乱の世界だ。そして、「いた〜〜!」という叫び声に目を凝らしてみると、なんとカールの底に動くヒグマの姿が。すごすぎる、日高の山。

 日高山地の最高峰、幌尻山山頂からは遮るものがない360度の展望が得られた。快晴の空の下、蒼い山々がどこまでも連なっている。標高は2千メートル級なのにスケールはでかい。雄大な景色が広がっていた。幌尻岳の肩まで行くと、戸蔦別岳との鞍部に七ツ沼カールが広がる景観の好展望台だ。3ツのカールを抱く幌尻岳。山頂に戻る時には東カールも俯瞰できた。

 最終日は水量がより少なくなっていたこともあり、沢はこれで終わったの?という感じだった。あとは林道歩きのみ。天気が良かったせいか、初日にはあまり気にしなかったアブの襲撃にあいながら第2ゲートへと戻った。下山後はびらとり温泉で汗を流し、昼食は和牛ステーキ丼と生ビールで乾杯と、最高のフィナーレとなった。

 いつかは登ってみたい山だった幌尻岳。だが、ここ数年は絶対に登りたい山となっていた。3本ある登山コースのうちチロロ林道からはハードすぎ、新冠林道は昨年通行止めとなってしまい、入山は額平川からと限定されてしまっていた。日帰りピストンは無理があるので、山中泊となる。下部は沢ルートということもあり、今回は札幌市にあるノマドさんの山ツアーに参加した。男性はガイドさん2人のみで、あとは女性が7人。計9人のパーティーだった。沢の状況によっては登頂できなかった幌尻岳。いろいろな条件、ご一緒した方々に恵まれ、夏山を満喫できた3日間だった。




<額平川>


<額平川>


<北カールと幌尻岳>


<山頂へ続く稜線>


<戸蔦別岳>


<お花畑が広がる斜面>


<幌尻岳山頂>



<幌尻岳の肩からの戸蔦別岳、七ツ沼カール>


<幌尻岳と東カール>


<幌尻岳を振り返る>


<戸蔦別岳>


<幌尻山荘>


<額平川>


<額平川>


<とよぬか山荘>












<おまけ〜日高の花々〜>

エゾツツジ、エゾヒメクワガタ、チシマフウロ、シナノキンバイ、エゾウサギギク、アズマギク、ミヤマリンドウ、エゾシオガマ、チシマギキョウ、チングルマ、ミヤマダイコンソウ、アオノツガザクラ、イワブクロ、ホソバツメクサ、ハクサンチドリ、などなど