樽口峠(P591m)
個人山行(なんちゃってテレマーク)
【日時】2013年12月30日(月)
【メンバー】M&Oza1(悠峰山の会山スキー突撃隊)
【天候】 雪
【山域】 小国
【地形図】 長者原
【実録時間】
小玉川公民館(昭和村標高300m)8:18 − 展望台 8:56
− 樽口峠9:19 − P591m標高点9:56 <昼の憩い> 11:56 − 樽口峠12:11 − 小玉川公民館12:47
朝,目覚めると雨である.車に積もった雪もだらしなく溶けてかろうじてへばりついている.モチベーションがおおいに下がる.
本日の突撃先は,飯豊の麓,マタギの里小玉川から樽口峠である.
地図を見ると,小玉川から樽口峠まで標高差はいくらもないが,草地となっていて切り開きとなっているようである.雪が少なくても滑ることができるかもしれない.県道?も通っているので,小雪でも何とかなるであろう.
国道113号線から長者原に向かうが,ここでも雪が溶け,雨のような雪のようなものが降っている.気温が高い.昨日までの寒波はどうしたのだ.
長者原で泡の湯温泉方向に向かう.小玉川の集落を過ぎて,車の駐車場所を探すうちに泡の湯にまで行ってしまう.適当な駐車場所がない.
仕方がないので,樽口峠への少し手前に公民館らしきものがあり,その接道に停めることにする.除雪はしてないが,20cm程度なので,邪魔にならないようにバックで10mほど奥に入ったところに車を止めていると,ちょうど除雪車がやってきて,その公民館まできれいに除雪をしてくれる.
除雪作業が終わるのを待って,公民館前に車を置く.立派な公民館には消防団の器具置き場があるので,きっとそこまで除雪をするのだろう.もうちょっと早く到着していると,大変な迷惑をかけるところであった.
雪のような雨のような最悪のコンディションの中,歩き始める.
公民館の上から田んぼと思われるところを歩く.すぐに雑木林に取り付こうと思ったが,藪の状況が分からないので,道型がありそうな杉林に向かう.用水路をまたぐと,いよいよ登りである.5月の三ツ岩以来の登りである.
締まった雪の上に湿ったもっちりとしたまとわりつくような雪である.それでも雪の上はなぜか楽しい.
杉林はすぐに終わり,道路にいったん出る.その上は地形図のとおり,切り開きとなっているようで,木がない白い斜面が広がっている.
その道路ともすぐに別れ,切り開きを登る.ところどころに大きな木が残されている.雪が降っていて,視界が利かないが,白い切り開きの上のほうに小屋と柵?みたいな人工物が見える.
とりあえず,そのあたりを目指して登る.
【切り開きに残された立木】
下から見えた小屋の手前で再び道路に出る.その小屋と柵は,どうやら展望台のようである.天気が良ければ飯豊連峰のパノラマが広がっているのだろう.残念ながら本日は何も見えない.
【下から見えていた小屋】
その道路の先は杉林となっているので,つい切り開きをそのまま登ってしまい,樽口峠へと軌道修正する.
【柳沢峠ルートとの出合い:標高1350m】
少し下って,北に進むと樽口峠である.木を二つに割った標識が立っている.周りは杉林と雑木林なので,視界はない.暗い感じの峠である.
ここまで,標高差で200m程度である.時間も早い.大花山へと続く尾根を少し歩いてみよう.
ここまで来るとようやく雪も少し良くなる.まだ少し籔っぽいが何とか滑れそうである.
途中,O隊員がナメコを発見する.少々腐りかけのようである.気をつけてみると,他にもナメコがある.しかし,ここでもナメコはブナの倒木ではなく,コナラの立木に出ている.
【ナメコ】
やせ尾根を越えると591m標高点の小ピークである.本日はここまでとして,少し下がった大きなブナの木の近くにテントを張る.
昼の憩いをゆっくりと過ごし,来た尾根を戻る.
樽口峠までは籔スキーである.やせ尾根は落ちないように気を付けて滑らなければならない.枝が目に当たらないようにも気を付けて滑らなければならない.埋もれた枝にスキーをひっかけないようにも気を付けて滑らなければならない.くれぐれも木に激突しないようにも気を付けて滑らなければならない.突撃はしても,激突をしてはいけない.
【籔スキー】
それでも,籔スキーを楽しみつつ樽口峠に至る.ここからは,しばらく道路を展望台まで歩く.展望台から下は大きな切り開きである.雪は重いがそれなりスキーも滑り,十分楽しめる.
【切り開き】
登ってきた道路のトレースに合流し,登りでは使わなかった雑木林を滑り,田んぼに出ると公民館はすぐそこである.
びしょびしょになりながらもそれなりに楽しめた.なにより久しぶりの雪の感触がいい.ようやく雪の季節がやってきた.
帰りに寄った梅花皮荘のロビーに飾ってある大きな写真で,今日滑った切り開きはわらび園であることが分かった.そして,展望台からは倉手山の先に杁差から梅花皮まで望めることが分かった.次は視界がいいときに大花山まで突撃!である.
------- 登り
------- 下り