うさぎ平〜風越山〜不動堂山

個人山行ku-ninn151
【日時】201336日(水)
【メンバー】1
【天候】晴れ→曇り
【山域】菅名山塊
【地形図】馬下、村松、高石
【時間記録】
笹目集落6:45 − 683mP8:25 − 稜線分岐9:13 − 風越山(806mP)9:35 −不動堂山10:45 − 発電所(松野集落)12:0712:20 − 車12:50


 数日前に行った風越山。春は確実に近づいており、雪のあるうちに再度登ってみたい。天気予報の晴れを狙って、再度風越山に行くことにする。ルートはうさぎ平経由。大分前の冬に登ったルートだが、その時はガスで何も見えなかった。きれいな景色が広がっているに違いない……。


<尾根を行く>


笹目集落を過ぎ早出川の橋を渡ったところに車を止める。地図にはここから夏道があると記されているが、雪が所々消えている崖に近い急斜面に道が付いているとは思えない。少し行ったところに水路に上がる道があったので、そこから傾斜の緩そうなところを選んで登る。最初は杉林だ。山スキーのトレース跡が薄っすらとあり、その中をスノーシューの爪を利かせ、ショートカットして登る。



 <うさぎ平@主稜線方向>


枝尾根から主尾根に取り付くあたりから杉林を抜け、尾根上となった。広くまったりとした尾根は中急斜面が続き、安定した雪の中、小気味良く歩いてゆける。見晴らしも利き。振り返ると白山と粟ヶ岳が大きく白くそびえ立っている。急斜面を登り切ると、683mのピークとなり、うさぎ平の雪原が広がっていた。それは期待を裏切らない素晴らしい光景だった。


 <うさぎ平A白山と粟ヶ岳>


 <うさぎ平B>



広くたおやかな尾根が続く、雪の別天地だった。青空の中、雪原に点在する木々。雪はこれでもかとキラキラと輝き、振り返ると私の足跡だけが続いている。標高6〜700mくらいでこんな美しい光景が広がっている。うさぎが遊び回る台地から名が付けられたのだろうか。今は誰もいない自分だけの世界が広がっていた。


 <うさぎ平C主稜線に向かう>



 <うさぎ平D主稜線分岐から振り返る>

ルートは大きく回り風越山への稜線と続く。尾根がやせ、一登りすると標高820mの分岐となった。数日前に歩いたルートとなる。その時は寒く厳冬の山といった感じだったが、今回は陽光が輝いている。私のトレースは消え、まっさらな雪の中を行く。尾根はやや下り気味に行き、小さな雪屁ができている三角形のピークが風越山だ。風越山頂からも大展望が得られた。大蔵山からの周回ルートはもちろん、白山、粟ヶ岳から続く川内山塊の山々もすべて見渡せた。


 <風越山>


<主稜線を振り返る>


ピークから来たルートを戻ろうとしたが、不動堂山経由で下りることにする。風越尾根を分け、不動堂山との鞍部に向かって雪の急斜面を下る。こちらは目印テープが所々にあり、トレース跡も無数に残っている。鞍部でお二人連れに会う。私と反対で、不動堂山から風越山を経てうさぎ平へのルートを行くということだった。鞍部の標高は420m、そこから不動堂山への登りが堪えた。


 <風越尾根と不動堂山>


<風越山を振り返る>

天気は急に下り坂となり、不動堂山の山頂では雲が広がってしまった。ここから青空の下の風越山を見たかったのに、とちょっぴり残念な気持ちになる。不動堂山頂の道標は雪の下で、鐘だけが出ていた。休んでいると、単独の人が登ってきた。うさぎ平の素晴らしい光景を興奮して話す。


<不動堂山>


下りは市町村境の尾根ではなく山頂からすぐの尾根を下る。途中でその尾根に登り、松野集落への尾根を下った。水路に出れば発電所だった。松野集落から車まで近いと思ったが30分かかってしまう。スノーシューを両手に持ち、ダラダラと歩いていたら、「それがスノーシューというものかね。ガット?なものだねえ」と感心された。スノーシューで遊べる時季もあとわずかだ。頑張らなくては♪