権 ノ 神 岳
会山行ku-ninn23
【日時】2007年3月4日(日)
【メンバー】5人
【天候】曇りのち晴れ
【山域】川内山塊
【地形図】越後白山・粟ケ岳
【時間記録】林道8:18 − 登山口8:40 − 橋立10:00〜10:21 − 950m付近11:30〜11:47 − 権ノ神岳12:11〜12:15 − テン場12:30〜14:45 − 橋立15:33〜15:44 − 車16:54
春の権ノ神岳は登ってみたい山だった。橋立に延びる尾根がたおやかでブナが美しい尾根なのでは…と思っていたのだ。今年は小雪で夏道がある山に行こうということになり、念願かなっての山行になった。当日は天気も晴れの予報で気温も上がりそうだ。朝方は雲っていたが青空が広がるだろうと、ルンルン気分で登山口である上高柳集落に向う。雪は無く、林道も大分奥まで入れるだろうと踏んでいたところで、杉の大木が林道を塞いでいた。みなで力を合わせれば動かせる…のは、無理のようだった。お宮様のあたりで車を止め、林道を歩き始める。
登山口から十数分歩いた雑木林でワカンを付けるが、雪消えが始まっており所々で夏道が出ている。ひとりが山スキーなのだが、気の毒なようだ。橋立から主稜線に入り678mピークをいったん下り、また登り始めたあたりから雪が安定して付き始める。天気はというと回復にはほど遠く、小雨も降ってきていた。4月中旬並みの気温になるはずなのだが、休んでいると寒くなってきてしまう。予報の晴れ!!は、どうなってしまったのだろう。
<950mあたりにテントを張る。奥は白山>
686mピーク手前で、後発のメンバーが橋立の手前を歩いているのを確認する。しばらくは緩やかな尾根が続くが、950mのピークに向っては急勾配の傾斜となり始める。この斜面、クラストしているかもしれないと今回はピッケルやアイゼンを装備してきたが、気温が高いためかワカンをつけたままキックステップで登れた。
この急斜面を越えた950mあたりのところでテントを張り、空身で山頂を往復してくることにする。1000mあたりから風が強くなり、雨具を着る。粟ケ岳も雲で隠れてしまっていた。権ノ神山頂も視界は利かず仕舞いだった。残念だけれど仕方がない。粟ケ岳への険しい縦走路が流れるガスの中に垣間見える。寒さもあり、すぐに下山した。
テン場まで下りると風も収まる。ほんの標高200mくらいの差でしかないのだけれど、まったく違う。暖かくも感じ、標高1000mというのは、一本、線が引かれているような気がした。
いつも通りにゆっくりとしたお昼を過ごし外に出てみると、青空が広がっていた。雲も無く、眩しいくらいの青空になっていた。粟ケ岳はより真白く見え、登ってきた尾根も輝いて見える。点在するブナの木が美しい。やはり私が思っていた素晴らしい尾根であった!!。唯でさえ下りは快適なのに、青空の中での下りは最高だ。山スキーヤーも優雅に!?滑っているようであった。
橋立からは雪消えが速まったようであった。夏道が姿をより現し始めたのでワカンを取る…この判断が大きな間違いだった。尾根から外れた400〜450mあたりのナラ林はまだ豊富な雪が残っていたのだ。膝あたりまでのツボ足ラッセルに悩まされ、だが、杉林まで強引に突破して下山した。
<権ノ神岳からのたおやかな主尾根>
<678mピークからの粟ケ岳(奥)と権ノ神岳(左側)>