南アルプスを歩こう⑪
畑薙~上河内岳~椹島
今年は上河内岳に登ろうと決めていた。それも晴れた日に。山頂からの景色を見てみたかった。
今回の始点は椹島。初日に椹島まで入り、1泊。翌日またバスに乗せてもらい、畑薙の登山口まで戻るような形になった。
登るころには降っていた雨も止み、青空が広がってきていた。まずは畑薙大吊橋を渡る。長さ181mの吊り橋。高度感もあり、何気に怖い。
登山道はヤレヤレ峠を越えて上河内沢沿いに行く。ウソッコ沢小屋から横窪峠までは急登となり、峠を越えると横窪沢小屋だった。ここからも樹林帯の中の登りが続く。トラバース道になったと思ったら視界が開け、茶臼小屋に着いた。
見晴らしの良い台地に建つかわいらしい小屋。水もコンコンと流れている。素泊まりのみの小屋だが、この小屋でも炊き立てご飯とカレーライスを頼むことができた。
翌朝はなんとガス。今回もダメだったかと、暗い気持ちで歩き始める。
稜線に出ると風も強い。ところが、草原帯を歩いていると、雲間から青空が顔を出し、みるみるうちに上河内岳が姿を現した。この草原帯が亀甲状土の窪地で観察しようと思っていたことも忘れ、上河内岳に向かった。
上河内岳山頂からの展望はやはり素晴らしかった。南アルプス南部の最も優れた展望台だとあった。縦走路から少し外れているので、荒天の日には来ないだろう山頂。私も1回目はそうだった(ku-ninn184)。2回目は登頂したが、深いガスの中だった(ku-ninn228)。3回目にしてやっと展望を楽しむことができ、喜びもひとしおだ。山頂を後にし、稜線漫歩を楽しみながら聖平小屋に向かった。
聖平小屋からは長いトラバース道が続く。ガレ場やアップダウンを繰り返しながら標高を徐々に下げていき、造林小屋跡から急斜面を一気に聖沢吊橋まで下る。そしてまたトラバース道となり、最後に急坂を駆け下りると登山口だった。
あとは車道を歩くだけ。傾きかけた日差しが入り込む椹島に戻った。
「畑薙大吊橋」
「上河内沢沿いに行く。何度か吊橋を渡る」
「ウソッコ沢小屋。ヒルがいるということを後から聞いた」
「横窪沢小屋。以前は営業小屋だったが、現在は避難小屋となっている」
「茶臼小屋」
「草原帯から見た上河内岳」
「上河内岳から見た聖岳」
「上河内岳山頂」
「上河内岳を振り返る」
「聖平小屋分岐から見た聖岳」
「聖平小屋」
「聖平小屋からの下りはじめは遊歩道みたいに歩きやすい」
「聖沢吊橋」
「椹島のキャンプ場。いつ来ても落ち着ける場所だ」