山の図書館 (oza1 collecthion)

1.新潟の山旅

     

出版社: 新潟日報事業社出版部 (1982)
新鉄山の会編

昭和の時代、新潟の山のガイド本というとこの本くらいしかなかったと思う。インターネットなどない時代、モノクロで簡単な文章と写真、地形図など、情報量は今とは比べものにならないが、何度も何度も読み返し、文章から山を想像し出かけたものだ。新鉄山の会編ということで国鉄(現JR)の電車を利用して山へ出かける案内書となっている。

2.新潟ファミリー登山


出版社: 新潟日報事業社出版部 (1993)
新潟ファミリー登山編集委員会編

カラー写真がついて、現代的なガイド本ということでは新潟の山旅より解りやすい。しかし、なんせタイトルがファミリーということで初心者向けであり、宿泊を要する山や、道のない山、岩山などは載っていない。自分としても山を始めた頃と同時期に出た本なので、重宝にしていた。でも当時はファミリー登山流行ってたかなあ?。家族で山登りをしているのは弥彦や五頭を除くと見たことがない。

3.新・にいがたファミリー登山



出版社: 新潟日報事業所 (2001)
新潟ファミリー登山編集委員会 編

1993年版に比べ大幅にグレードアップ。冊子も一回り大きくなり、内容も豪華。地図も大きく詳細となり、山と渓谷社の本に劣らない。正に新潟県の登山ガイドの定番とも言える本となった。ハイキングから本格的な登山まで、新潟の日帰り登山52コースを紹介。下越、中越、上越、佐渡のエリアごとに構成し、対象、難易度、適期などのデータ、山の解説、コースガイドを収録する。

3.新潟50山


出版社: 新潟日報事業所 (1993)
伊藤敬一 著

地味な本である。新潟ファミリー登山に比べると本も小さく、モノクロページ、その山、地元に言い伝えられている民話のような話しをよもやま話しとして掲載してある。歴史を感じながら登ることを意識したものだろう。50と数字を区切ったことは新潟のベスト50なのかセレクト50なのか意味が解らないが、内容は山の紹介本でガイド本ではないような気がします。

4.飯豊道



出版社: 恒文社 (1998)
五十嵐篤雄 著

飯豊連峰の山と渓谷に魅せられた山男の記録。 今のような便利な時代でない昔の飯豊の登山紀行とエッセイがつづられています。藤島玄などの大御所も登場、新潟における登山の歴史も垣間見え非常に興味深い本です。

5.新潟の低山藪山

出版社: 白山書房 (1998)
羽田寿志 著

山を始めて、しばらく経つと低い山から、高い山へ、地元の山から全国の100名山などへ興味がシフトする中、いきなり発売された本。開くと中は聞いた事のない低山ばかり。しかも地元新潟の山。最初は興味もなく、変わった趣向の人が書いた変わった本と思っていたが、後に愛読書、いやバイブルになるとは誰が想像できたろうか。コースタイムは超人的。

6.知られざる山々


出版社: 白山書房 (2005)
羽田寿志 著

前記、著者の藪山本は認知までに時間がかかり、しばらく時間を経てからバイブル化したと思う。藪山がブームになり、著者がその先駆者として人気が最高潮になっていたときに発売された第二弾。山形、福島の道の無い山を含み、更にマイナー化している。題名の通り本当に知らない山が多い。

7.越後百山



出版社: 新潟日報事業所 (2001)
佐藤れい子 著

越後百山は著者が勝手に選定したものと思ったら、日本山岳会越後支部が選定したものであった。しかしこの本によって越後百山の存在がメジャーになったことは間違いないだろう。前述の羽田寿志氏の本に比べればメジャーな山が多いが、なんせ数が百である。登山道の無い山が相当ある。もちろん一般的なガイド本ではなく、あくまで本人の紀行文。難易度高く、限られた人しか完登は無理。藪山エキスパートの羽田氏をリーダーとする登山紀行が多い。

越後山岳 第八号


これがその日本山岳会 越後支部の会報。この中で越後百山が選定された。日本山岳会の会員で当会顧問の筑木先生や悠峰の会員でもあるT中さんの文章も載っています。

8.森の遠くで

出版社: 白山書房 (2002)
武田 宏 著

これはガイド本ではなく、著者の山を通した半世紀を綴ったもの自伝記となっています。父親が山で遭難し、その遺体を発見するというショッキングなことも書かれています。道のない山を行くことに興味を示した登山です。前記の著者である羽田寿志さん、佐藤れい子さんと交友が深く、よく名前が出できます。当然3人の方向性は同一と感じることができます。


9.山の遊学道



発行所:潟tォト・スタンプ新潟(2004年)
亀山東剛 著

新潟の低山藪山を上回るコアな本、北越後限定で130座、1/25000地形図に載る山全部を登った紀行文。いやはやどこまですごい人がいるのやら。厚さもゴイス。


10.山と自然と人間を愛して




出版社: ほおずき書籍 (1991)
筑木 力 著

われらが筑木先生。ずいぶん昔から本を出していらっしゃいました。amazonで検索すると、この本の前に「山頂へのみち―わが未踏峰探訪の旅 1987年」と「わが出逢いの山々―リュックサックと山靴の旅 1983年」が出ていることがわかります。深田久弥と同じ山の文人ですね。

11.山岳悠々

出版社: 恒文社 (2000)
筑木 力 著

筑木先生の代表本、70年に及ぶ登山歴の山岳紀行文。悠峰会員の聖書


12.登歩悠遊


出版社:ほおずき書籍 (2011)
筑木 力 著

筑木先生の最新本、いつまでも元気でいてもらいたいものです。本の題名に会の名前を入れてくれるところがすばらしい。刊行当時の先生は日本山岳会会員(越後支部)、日本体育協会公認山岳マスター指導員、峡彩山岳会会員、悠峰山の会顧問となっております。

13.青春は遥かなる稜線に



自費出版
木戸賢吉 著

またまたすごい人がいたものです。三条市で金物卸売業をやっている木戸健吉さんです。自伝本ですが本当によく歩いています。なぜ山に登るのか著者山が好きな人